2005年12月7日 前日の名残雪の庭園と比叡山
2006年3月11日 春霞の比叡山と庭園


 
久しぶりに円通寺へ行きました。前日の京都は小雪が舞っていたときいていましたが、
溶けもせず残っているとは思いもよらなかった。運も味方して、私たちが拝観したとき、
ほかに人の姿はなく、およそ30分貸し切り状態。円通寺の庭を心ゆくまで堪能できました。
 
 
 
 
気に入る庭とそうでない庭との違いをひとことで云うと、それが小宇宙であるかないかです。
鑑賞に値するかどうかという問題はあまり問題にせず、庭のなかに人生の縮図を近望、あるいは遠望
できるかどうかが私にとって問題だと思って庭園をみてきたような気がします。問題のある見方ですが。
 
私たちの身体のなかにも実は小宇宙が存在し、そこには山や森、池や小川が在って、それに私たちが
感応するから、山や森、川を見たとき感動したり、一体感をおぼえたりするのではないかと思っています。
 
 
 
 
どうしても思い出せないのは、はじめて円通寺を訪れたのはいつだったかということです。
 
早稲田大学古美術研究会の庭園班合宿時に行ったのではなく、ひとりぶらりと行ったという記憶しかなく、
それが大学在学中であることはうっすら憶えているし、円通寺内に10名前後の人がいたように思うのですが‥
 
いつ行ったかおぼえていないのに、靄で比叡山がはっきり見えなかったことはおぼえています。