Mar. 21,2014 Fri    脳の活性化 そしてハイキング仲間
 
 家内も私も夫婦親子など身近な存在の交流、会話では脳は刺激されず、他者と交流することで脳をリフレッシュできるのではないかと常々考えて、機会があれば可能なかぎりそういう集まりに参加し気分転換している。
家内の性格は明るく、癒やし系ということもあって、一度参加するとかならずまたお呼びの声がかかり、本人はそういう表現をいやがるけれど引っ張りだこ、近年は特にハイキング倶楽部から頻繁に誘われる。ハイキング仲間の一部は中学校の同級生とかぶさっていて、ときどき午餐会をひらく。
 
 家内は京都が好きで、洛中洛外を問わず京都のハイキングにはだいたい参加しており、ハイキング仲間も月3〜4回のハイキングのあいまに春秋冬・年3回は京都ハイキングを企画する。家内はほかにも季節の別なく京都散策をおこなうので、年15回以上は上洛している。
ハイキングのメンバーも常連数名のほかは適宜メンバーが入れ替わるので新鮮味が失われない(古株が不参加でもニューフェイスが参加)。通常日帰りであるが、民宿、山小屋に泊まることもある。山小屋に泊まるのは日の出を見るためだ。
 
 あれは20年前までだったか、昭和56年(1981)春から平成6年(1994)春まで春秋年2回のハイキングをおこなってきたのは。リーダーは役目上私で、サブリーダーとふたりで下見に行き、どうしても行けないときはサブリーダーが下見をという行程がつづいていた。ハイキング参加者は少ないときで18名、多いときは30名くらいだった。
主なところをいうと、金剛山、葛城山、天川村洞川、曽爾高原、吉野山、奈良若草山、山辺の道、明日香村、室生寺、赤目四十八滝など、日帰りで行けそうな場所はほとんど行った。すがすがしい空気を吸って美しい景色を見るのもよかったけれど、手造り弁当も楽しみだった。永年アウトドア派だった私は、数年前からの腰痛で重い荷物を持つのはつらく、目的地への移動はほとんど車である。車を駐め、徒歩でしか行けない道をてくてく歩くのは弁当より楽しい。
 
 最近のBS番組に「病の起源」というのがあり、その何回目かの「うつ病 防衛本能がもたらす宿命」をみた。昨秋放送されたから再放送。
人は孤独になると脳の扁桃体が暴走しはじめる。扁桃体の暴走によりうつ病は誘発される。メスのチンパンジーの実験では、仲間から長期間隔離(彼女の場合は1年半)されるとうつ病になった。扁桃体は言葉によっても影響をうける。人類が登場するはるか以前、魚類は原始的な扁桃体をもち、天敵がせまってくると扁桃体が反応、ある種のストレスを引き起こすという。
 
 進化の途上、動物はうつ病の原因をふやすようになる。それは記憶、孤独、言葉などに起因する。文明も扁桃体の暴走を助長する。平等が失われることによっても扁桃体は暴走する。文明が平等を崩し、貧富の差はうつ病の原因となるストレスを生むのだ。しかし一方、助け合いの習慣がうつ病を防いでいる。
 
 以上は単なるテレビ番組であり、おもしろいにはおもしろいが、ひとつの視点にすぎない。個々の真実はうずたかく積もったわくら葉のごとく、足下の感触はなんとなく伝わってきても、下に隠れた葉は見えない。
視点の数だけ真実があると指摘する人もいるけれど、そんなに多くの真実があるとは思えず、視点のなかにはまやかしがあると思ったりもして、人の思惑は千変万化、常人の私にはよくわからない。他者との交流が孤独を遠ざけ、他者からの好ましい刺激が脳を活性化し、快適さをもたらすのは確かだと考えるだけである。

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