Dec. 02,2011 Fri    二人合宿(一)

     上の画像は法然院  2011年11月27日
 
 私は紅葉真っ盛りの京都の土日は避けたかったが、HKの希望でしかたなく土日にした。11月26日(土)正午過ぎ、桂離宮参観が主たる目的で、参観時間は最終の15時半だったから、その前にHKのリクエストで光悦寺に行こうということになっていた。光悦寺から20mくらいの民間駐車場に到着したのは午後1時をすこし回ったころ。
 
 11月〜12月初旬の土日、光悦寺&源光庵駐車場は理不尽なことに観光タクシーの臨時駐車場となっていて、マイカーは駐車できないのである(平日は光悦寺に1時間のみ300円で駐車可能。源光庵は30分のみ無料)。50分あれば光悦寺と源光庵もみることができるから、彼の希望どおり両方とも拝観した。
 
 両寺の紅葉はこの1週間(11月下旬〜12月初旬)が見頃。特に光悦寺参道のモミジは背も高くなく、紅葉のトンネルを抜けるような感じで、しかも進行方向の山門から逆光が差し込み、紅葉に光が当たって照り返るようすに目を奪われた。この日はほとんど撮影せず、11月30日に再訪したときの画像を「光悦寺紅葉」にアップ(桂離宮は「桂離宮錦秋」)、源光庵の画像もアップした。(下のバナー)
 
 数年前、庭園班OB男女5名ほどが京都、奈良でプチ合宿をおこなったこともあるが、今回はHKと小生の二人プチ合宿。光悦寺と源光庵拝観直後だったか、桂離宮参観直前だったか、彼が「男の二人連れはわれわれだけだな」と独り言をいった。
 
 翌11月27日の法然院と哲学の道は家内も飛び入り参加し三人連れになった。昼食を共にし、コーヒータイムは取れない忙しさのわりに法然寺で住職の法話を少しだけ聞く時間はあった。法然院が混雑するのもこの時期ならでは、苔屋根の山門をくぐってゆく人の「ふだんだったらもっと閑かなのだけど」とつぶやく声が耳に残った。
 
 哲学の道から三条蹴上のホテル駐車場まで戻ってきたのは午後4時前、HKの乗車時間まで50分はあったが、三条通りも東大路もそのほかの通りも大渋滞(三条通りを西走しても、三条通りは河原町三条で商店街にふさがれて行き止まり、河原町通りを左折せざるをえない)。
川端通りを南下して川端五条で右折し五条通りを走り、烏丸五条で左折、烏丸通りに出た。間に合いそうにないのでHKは烏丸七条の手前で下車、京都駅0番線ホームまでの650mを一目散に走った。発車まで4分しかなかった。
 
 「0番線ホームに到着したのと列車が入線したのが同時、まさに滑り込みセーフ。終着駅で人身事故があり、降車駅の手前で30分待たされるオマケつき」(HKの言)。小生なら全力疾走のすえに心臓が破裂していたかもしれません。錦秋の光悦寺、桂離宮を忘れても、激走した日の出来事はおぼえているでしょう。。
 
 昨年の北野天満宮もみじ苑と瑠璃光院の紅葉もステキだったが、ことしの光悦寺、源光庵、法然院の紅葉もすばらしかった。二人合宿の利点はたっぷり語り合えること、散策や拝観場所、時間配分を臨機応変に設定できることなどである。
しかし京都紅葉時期の土日は金輪際避けたいとつくづく思った。懐古談やら愚痴やら、ここぞとばかりにたっぷり語ったのは彼だけで、私はもっぱら聞き役でした。

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