Jan. 01,2006 Sun    初笑い
 
 新年あけましておめでとうございます。
昨年下半期は懐かしさと感動、そして驚きと爆笑に終始しました。ほんとうに良い年を過ごさせていただき、これも庭園班OB諸士諸君のご厚情の賜物と深く感謝しています。
 
 埼玉県S市在住のA君はことのほか特異なパフォーマンスを授かったとみえ、10月9日のあの嵐山での夕刻、宴たけなわとなったころ、三十数年の空白を埋めるべく、皆が自己紹介をはじめた折、関西人そこのけの突っ込みを入れたのにはまいりました。
A君と同期のKY君が、14年間家族同様に暮らしていた愛犬コリー君の没した(二年前)ことを語ったら、間髪入れず、「今度はお前の番か」などとヒョウキン族風にいって話の腰を折り、四国の坊ちゃんMK君が持ち時間オーバー気味に喋っていたら、「ダメ、ダメ、あとがつかえているんだから」と牽制し、名古屋勤務のU君が、「名古屋でOB会を開催するときは名産の味噌を」というと、「味噌漬けの肉は無しで、味噌だけか」とまぜっかえし、A君自身の自己紹介が最後から二番目に回ってきたとき、ゲートボール譚を披露。
 
 その話が抱腹絶倒だったばっかりに、自己紹介ラストバッターのAさんはほとんどしゃべれずじまい。自己紹介は結局、A君の独壇場の様相を呈し、ほかの人の十倍はしゃべったのではないかしらん。笑い転げたおかげでせっかくの懐石料理もどこ吹く風、吸い物椀も八寸も、松茸ご飯の味も忘れました。懐石膳に添えられた「お品書き」をみて、そんなものが出たかいなと思うだけです。おまけに、各自の自己紹介も吹っ飛んで、ぜんぶ忘れた。
 
 だいたい、上記のコリー君や坊ちゃん、味噌漬けの話もウロおぼえ、精確に記憶に残っているものなどありゃしません。も一度自己紹介してもらえれば助かります。A君の漫談のほとぼりが冷めはじめたある秋の日、コリー君から、いや、コリー君のご主人・KY君から写真入りの封筒が届きました。これは各々方も拝領のことゆえ、あえて書くこともないのですが、なかにこんな書面が入っていました。
『私を含めごく数名の風貌が多少変化していたことを除けば、みんな殆ど変わりもなく、特に人柄は全く昔のままで(いや1名のみ生まれ変わった某氏を見かけたような気もしますが、幻だったのでしょうか)、三十数年前にタイムスリップしたかのようでした。』
 
 KY君の文章を読んで、再びA君の声やあの爆笑‥右隣の福岡在住KM君、左隣の東京在住KKさんも始終笑っていたから、何を食べたかあまり憶えておいででないと思います‥を思い出し、再会の余韻にまたひたりました。そして、ようよう年の瀬を迎え、除夜の鐘も聴き、一晩明けたきょう元旦、年賀状のなかにこんな文面の賀状が混じっていました。
『皆さんの星霜を積み重ねた顔・頭? にお会いできましたのも一重にIさん達のお骨折りによるものと深く感謝 子々孫々語りついで行きたく思います。今年は東京組がんばります。極めて遅くなりましたが写真有難うございました。家宝とさせていただきます。云々。』
 
 いうまでもなくA君からの年賀状です。

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