2012年6月6日正午過ぎ 右京区嵯峨野鳥居本深谷町「愛宕念仏寺」(おたぎねんぶつじ)

仁王門
仁王門
正午過ぎという時刻がよかったのか 時節柄なのか ほかの理由か定かではないが
この日この時刻 愛宕念仏寺は私たち二人の貸し切りだった
 
醍醐天皇の勅願により911年の創建時 愛宕寺と命名され 1922年に東山区から移転された
 
 
 
斜面の羅漢
斜面の羅漢
1981年、西村公朝住職は仁王門復興を祈念  境内に石の羅漢を列すべきとの一念を抱き
1991年11月 千二百羅漢落慶法要を営む 当初は五百羅漢のはずが徐々に増えたという
 
石造羅漢は1200名の参拝者が西村公朝住職の指導の下 自らの手で彫り刻んだものであり
訪れる人々に安らぎをもたらしている
 
 
 
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
西村公朝(1915−2003)といえば若くして美術院国宝修理所に入り 三十三間堂十一面観音の
修理に参画するも 1942年の召集により中国で参戦 復員後ふたたび三十三間堂修理に携わる
 
美術院国宝修理所長 東京芸大名誉教授を歴任するが 私たちには「仏像の再発見」や「仏像を語る」
などの著者として親しい存在である
 
 
 
羅漢
羅漢
地蔵堂
地蔵堂
 
 
羅漢
羅漢
羅漢のある風景
羅漢のある風景
 
 
灯篭
灯篭
 
 
本堂と灯篭
本堂と灯篭
灯篭の左が本堂  本堂は重要文化財指定  方五間 単層入母屋造り 鎌倉時代の様式をとどめる
 
 
 
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
モアイ像のように空を見上げる
 
 
 
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
佇む
佇む
左は本堂 右は多宝塔
 
化野念仏寺は千灯供養の8月下旬にみるべきものはあるけれど ほかの時期は特にないように思う
 しかし愛宕念仏寺なら季節を問わないのではないでしょうか
 
 
 
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
羅漢
仁王門
仁王門
修学院離宮(15:00参観)へ移動しようとした矢先 異国の若い旅人が仁王門をくぐろうとしていた
寺院を拝観して心に残るのは 建築物や仏像 庭園もさることながら 自分のほかに人がいないという
理由からかもしれない  幸いなるかな羅漢と独り対峙できて